当会役員である野田しょうこ東大阪市議が「日中不動産交流会(大阪)に参加」し、友好的なスピーチを行ったとの批判がネット上でなされたため、当会は以下の対応をとりました。
会として確認したところ、出席したことの事実確認がとれました。この度はご心配とご不安をおかけし申し訳ございません。
また、本稿に記すように日本ウイグル協会の三役も交えた会議において、当会からも報告を行いました。当人にも出席して頂き、状況の説明を終えております。
以下、当会にとって最も関連する部分になるため、会としての方針から述べさせて頂きます。
私どもは、中国から脱出する日本企業の支援も行って参りました。現在も遂行中でありますが、この1件を持って最終とさせて頂くこととなりました。大変、残念に思います。
日本企業の脱出支援事業においては、”帰化済みの元・中国人”からの支援は必須と言わざるを得ず、日本国および大阪府においてもいくばくかの窓口等は存在するのでしょうが、直接的な支援はできていないという現実がございました。
日本に帰化した元中国人の全てが反・習近平、反・中国共産党というわけではございませんし、国防動員法があることも事実です。その上で、(帰化したということは)現在の中国に対して批判的なスタンスをとっている者が多く含まれることも事実であり、彼らは日本企業の脱出に対しては協力的な方もおられました。そのためネット上では意外に思われる方も多いかもしれませんが、日本企業の脱出支援のお手伝いをしている方も元・中国人(日本人)という側面はございます。
①14:30~ 地方議員の会における三役会
②17:45~ 会員全体への弁明の機会の付与
③18:00~23:59 会員からの質疑
④20:00~22:00 合同三役会
当該投稿がなされてのち、会長・副会長で構成される「①三役会」をオンラインで開催し、本件を議題とし、本人からも確認をとりました。
経緯については当人に「②弁明の機会」を付与し、事情の説明を受けました。のち、当事者からの弁明をもって、会のメンバーから「③質疑」がなされました。
ウイグルを応援する全国地方議員の会の三役、および日本ウイグル協会の三役で構成される「④合同三役会」が設定されていた日であったため、その他として本件について日本ウイグル協会に報告をいたしました。
複数からの質疑応答を経てのちの発表のため、やや長文となっております。下記の声明については、執行部においても事前に連絡を受けて確認したものになります。
Q1 参加した理由について。他の役員からも欠席の要請があったはず。
A1 欠席すると伝えていた。参加は私の一存、大変申し訳ない。
Q2 翻意した理由は?
A2 かつて市民がお世話になったこともあり、どうしてもと頼まれた。義理人情の部分もある。また、企業の脱出支援の関連もあった。
(ヒアリング調査時においては削除も検討された文言)
Q3 他の参加議員は?
A3 府議が2名。一時的な参加の私を含めて3名。しかし府議会が遅れ、私しかいないという状況が生じた。
Q4 中国系の集会だったのか?
A4 主催者は日本人。十代で中国より日本に来た方。
Q5 どのような場であったのか?中国の財界との懇親の場などか?
A5 この交流会は飲み食いの会ではなく、勉強会でした。設計事務所の方のレクがパネルも使ってありました。お国柄、ビールは出されたが、リノベーションなどの工法が説明されていました。
Q6 講演内容について
A6 不動産というより今後の建物のあり方みたいなものでした。会場を短時間で退出しているため、のちの講演の確証はありません。大阪でも大手の日本の建設会社が、建設方法について講演するというものと理解しています。
Q7 帰化した元在日中国人について、それは中国よりなのか、それとも対立する団体か?
A7 様々にあると思う。ただし、中国を去り日本に帰化する方については、物凄く中国びいきというわけではない。逃げてきたような方もおられる。
Q8 参加した団体は『中国共産党から逃げて来た』『中国共産党とは対立する』『ウイグルなど迫害される所謂、少数民族には好意的』『ウイグル活動に協力的』という認識であってますか?
A8 ご自身は、日本で生活。子どもも育てておられ 帰化も。しかしながらお身内すべてが日本におられるわけでもない。そこはご理解ください。
Q9 身内は中国に残されている人質みたいなものと理解しました。では、その方は正面切って、中国共産党に文句を言うことはできないという状況でしょうか?
A10 そこはそうだとおもいます。
Q11 ウイグル問題を野田議員が取り上げていることについては、先方は承知しているのか?
A11 把握しています。その上でウイグル問題を取り上げている私を応援してくれている方々。
Q12 私からは以上です。中国共産党から追われている人物らもおり、当会に好意的な人物に懇願され顔出ししたと詳細に分かりました。
A12 ありがとうございました。
(部分的な抜粋。発言した議員は複数。)
・市による名義後援
会場となった東大阪市であり、野田議員の尽力の結果として、東大阪市からの名義後援を得ております。
全国各地で行ってきた証言集会ですが、自治体からの後援は実はこれが初めてです。
・ウイグルの意見書
東大阪市議会では全会一致で可決しております。決議においては正副議長のもとに野田議員からもお願いに行ったと報告を受けています。
・清水ともみさんの絵本の献本活動
大阪府内の公立高校の全てに献本が完了しております。これは都道府県単位では大阪府が全国で初めての事例となりました。府議の協力も得てのことですが、その発案や折衝は野田議員が進めてきたものであり、世界ウイグル会議のドルクンエイサ総裁からも「世界でも類を見ない活動です」と評価されました。
東大阪市が、中国とズブズブとか、ウイグル問題に興味がない等の事実はございません。
当会がウイグル問題に取り組む以上は、サプライチェーンの問題は避けては通れません。日本企業が中国に進出し、そこで”安価な部品”として提供されるものが、強制労働で得られた製品である危険性が排除できないからです。
全国各地においては、日本企業が中国から脱出を試みておりますが、多くの場合は上手く行っていないことも現実です。特に関西圏には集中している実態もございます。
日本政府や大阪府にも、撤退を考える企業の相談窓口は一応は存在しているようですが、具体的かつ実務的なサポートができているとは言い難いのが現実です。
地方議員の会は、実は今までも脱出支援を行ってきた経緯があり、その協力者には「中国から日本に帰化」した元中国人もおられます。故郷(中国)に残してきた家族がいるため表立っては言えないものの、どちらかと言えば中国共産党と距離のある日本人(帰化した中国人)のサポートは必須とも言え、日本政府や国会議員では微に入り細に入りという支援はできておりません。
特に、日本国内に帰ってからは良いものの、中国内に設置してしまった設備や機材などを持ちだすことは極めて難しく、ネット上では行った者が悪いと一蹴されるのでしょうけれども、ここを解決しないことには日本に企業が戻ってこれません。
この度の野田議員の、やむにやまれず参加した理由は、これらの支援を行ってきたことが背景にありました。どの方が何をしてくれたということも明かすことはできまませんが、いまも一件、脱出支援の事業を抱えております。また、在日ウイグル人の帰化支援の手続きも一件かかえており、まさに前日においてスタートしたばかりでした。
我々は今後も脱出支援事業を継続していく予定でありましたが、ここに中身を記した時点でこの活動は行うことは不可能です。特に関西支部には多数の議員が存在し、精力的に日本企業の防衛を行ってきた次第でありますが、来年には統一地方選挙を控えていることもあり所属議員の身を守れないと判断し、今回の一件を起点として全面的に本事業からは撤退することといたしました。
ご利用いただいた日本企業の皆様、今までありがとうございました。
会としての処分等について。
①「行かないように」と要請を反故にしたことに対し、本人より「大変申し訳なかった、二度と行かない」と確約がなされたことで議論の必要なしと執行部が判断。
②参加したことへの批判については、企業脱出の支援が背景にあったことが明らかとなったことで、会員からは処分を求める声がなかったため諮られませんでした。
③今後の脱出企業支援について。参加議員からは、この情報を明るみにすれば支援活動ができなくなるとの意見もありました。しかし、他議員からはもはや公開せねば、来春に選挙を控えた議員らの身を守れないとの声がありました。野田議員の名誉を守ることを優先します。よって、関西圏における脱出希望企業からの相談業務を閉鎖することとなりました。
その他として、野田議員本人からの報告にもあるように、本件についてはなんらの取材がなされていないことへの質疑がなされました。こちらについては本人の報告にもあるように、もしも実態を伺いたいとのことでしたら回答を差し上げたのにとコメントされております。全てに回答することは物理的に不可能だという現実もございますが、本件についてなんらの調査がなされていなかったこと、取材などや実態把握の試みが当会および会員になされなかったことについては残念に思います。
上記については、経過と顛末等も含め、地方議員の会の三役、および日本ウイグル協会の三役で構成される、合同三役会にて報告されました。ウイグル協会からは、議員側の陳情処理や対応についてそもそも言及すべきではないとの回答を得ております。
中共によるウイグル民族浄化政策を糾弾するコメントを胸を張って中国系の会でどんどん発言すべき。
参加したか否かで判断よりも発言の内容と趣旨が大事でありその内容で判断すべき。むしろ大いに敵の集会に参加して中共の非道を糾弾すべきだと思う。