後書き 本書作成の経緯の、意義と意味

2021年6月10日 資料

 

 

後書き 本書作成の経緯の、意義と意味

 

 

 本書の存在は、古参の日本人支援者らと、政治サイドが明確に、相互に手を握り合ったという象徴に他なりません。本書作成が決定される過程においては、相互の意思疎通不足により衝突があったことも事実であると述べざるを得ません。本書作成の発端となった衝突は、当会にとっては恥ずかしい記憶であります。
 地方議員を含む複数の政治家から日本人の古参ウイグル支援者に抗議の声があがった理由は、ロビー活動の目的が政治を動かすことであれば、せめて動いている政治家には報告をして欲しかったというものです。実は、これら諸問題については、現在活動している議員側は把握しておらず、またこのような事態を目の当たりにした一部の議員らは、ウイグル問題から撤退してしまったからです。
 具体的には「これでは地図をもたされずに地雷原を歩けというようなもの」という抗議であり、善意でやった議会活動が真逆の効果を生じてしまうであるとか、特に政党所属議員からすればリスク以外の何物でもないとして早急な報告書のとりまとめが要請されました。
 しかし、古参の支援者らにも悪意があったわけではないことが判明しました。その理由はトゥール氏も含めて今までの活動実績であり、氏への恩義や功績もあるという日本人の美徳に基づくものでありました。また、関係者にはビックネームも複数含まれており、資料編纂の選別が難しく、いかなるハレーションが生じるかも不明であったこと。
 こちらも繰り返しになりますが、そもそもウイグル支援者らは、極めて少人数が長期間にわたって活動してきたという経緯があり、そのいずれもが高い専門知識を要した外交問題であったこと、人数が多くはなかったため古参支援者にとっては周知の事実であったこと。最大の理由は、すでにトゥール氏の活動はごく最近までは活発ではなく、(個人と同義として認識されていた)日本ウイグル連盟は実態として休眠状態と目されていたため資料の編纂の必要がなかったのです。

 日本ウイグル協会が新体制となり、その人事や組織の再稼働のために奔走していた日本人支援者らにとって、大きく歴史は動いたあとであり、かつての同志の批判については墓まで持っていく覚悟でありました。これらの過去については、ウイグル問題を広めていく上で多大な悪影響を及ぼすと誰しもが感じ、結果として緘口令に近い状態ではありました。しかし、それは悪意による沈黙ではなく、善意に基づくものであり、かつ当時としては妥当な判断であったのです。
 併せて、現在の日本ウイグル協会の役員らは、かつてトゥール氏が実権を掌握したごく短期間をまったく知らない役員も多数おり、もはや知る者は口を閉ざし、時とともに風化しつつあったというのが実際の状況です。

 しかしながら、急激にウイグル問題に注目が集まり、大量の新規参加者が流入し、それをトゥール氏が逆手にとるような行動をとった結果、もはや日本人と日本人の同士討ちまで発生してしまい、議員にも被害者が出てしまったことを受け、双方合意のもとで本書を執筆し、緊急で提言を行うこととなった次第です。

 その過程において、様々な事象が明らかとなり、また日本人ウイグル支援者らが、どれほどの長期間をごく少人数で耐え続けてきたかを知るに至り、地方議員の会と日本人支援者らは互いに手を取りあい、相互に情報を精査し、「これからウイグル問題に真剣に取り組む日本人のために」という共通の目的のもと固く手をとりあいました。

 よって、本書作成の経緯と、その意義と意味は、本件活動を長期間に渡って支えてきた日本人支援者と地方議員を含む政治家は互いに連携し、ウイグル問題に協力して取り組んでいくという宣言であります。
 本書を、これから新たにウイグル問題に取り組む全ての日本人に捧げます。

令和3年6月10日 発行

ウイグルを応援する全国地方議員の会 執行部
共著 三浦小太郎(評論家)

 

 

ウイグルを応援する全国地方議員の会 作成協力
 会長 丸山治章  三浦小太郎
 副会長 小坪慎也  古川郁絵
 副会長 笠間昇  佐藤誉司
 副会長 野田彰子  石井英俊

発行履歴 (※ 各版はその目的においてのみ使用を許諾する。)
 第一版 令和3年6月7日発行
     完成済みの第三章および結語を内部先行版として作成。

 第二版 令和3年6月8日発行
     第四章を加筆し、議員名・支援者の名を銘として記す。

 第三版 令和3年6月10日発行
     全体を調整し地方議会への危機啓発文書として公式に使用するため作成。
 

 

 

各章のリンクより全文をご覧いただけます。

 本書はウイグルを応援する全国地方議員の会が、各自治体の議員および共闘する国会議員に対しウイグル問題を政策的に取り上げる際に留意すべきガイドラインとして必要な情報をまとめたものですが、広くウイグルを応援する方々にも情報共有のため公開させて頂きます。
 これまでの経緯の説明のため必要な情報を網羅しており、非常に情報量の多いものになっています。「はじめに」を読まれたあとに「結語」を、それから各論を読んで頂けると、より内容が理解できるかと思います。

 

 

アバター

ウイグルを応援する全国地方議員の会

会としての公式見解になります。