第二章 新たな参加者に情報が共有されていない問題

2021年6月10日 資料

 

 

第二章 新たな参加者に情報が共有されていない問題

 

 

(1)再び生じた混乱、たった一人のウイグル人の声と日本人の錯誤
 本書を作成せざるを得なくなった理由になります。たった一人のウイグル人である「日本ウイグル連盟」が急に活動を再稼働させ、政治家や日本人にアクションを働きかけ始めました。たった一人の在日ウイグル人であるため、もはや組織とは言えないのでありますが、少なからず混乱を生じていることは事実です。また、この調整に至るまでの経緯が経緯だけに、混同してしまった日本人には当人が想像する以上のハレーションが生じてしまいました。客観的に見て被害者と言って差し支えないと思うのでありますが、国会議員や複数の地方議員が巻き込まれる事態に発展しています。

 

(2)トゥール氏を抑圧する権利は誰にもない
 連盟の会長を名乗るトゥール・ムハメット氏(個人)でありますが、日本ウイグル国会議員連盟の国会議員(事務局)に対し、“協会と連盟を同一に扱え”という趣旨の発言をTwitter上で公然と行っています。
彼個人がどのような活動をしたとしても、それはトゥール氏に認められた自由であり権利でありますので、当会としてこれを抑止・抑圧する意図はありません。また、そのような権利は何人にもないことについては述べておきます。

 

(3)政治家にも自由はある
 しかしながら、政治側は窓口を一本化せねば動きにくい構造でありますし、一本化は既に果たされています。ウイグル問題に取り組むにあたり、どのように判断するか選択するかは政治サイドの自由であります。いずれの政策であれ、力強く推進していくためには、それぞれの団体の一本化は常識的に求められることであります。例えば、予算を含む限られた政治資源をどの方向に行使すべきかを政治家が決定するにあたり、当該政策の受益者の意思が統一されておらねば、政治判断を下したのちに無用なしこりを残すからです。
 よって、政治サイドが“一本化された日本ウイグル協会”と手を組むことは、政治家の自由であり、私ども地方議員の会は「唯一公式の窓口である」と組織として機関決定を行っております。こちらについては議員側の自由であり、またその判断はごく一般的なものと考えております。

 

(4)国会議員連盟・地方議員の会への攻撃、新たな日本人の混乱
 前述の、政治闘争に長けたウイグル人の話でありますが、トゥール氏はこのような分野に精通した人物です。内情としては、一般の日本国民が知ればドン引きするレベルのことも行いますし、政治家から見てもここまでやるかということもやってきました。かつてそのスキルは、良い方向に発揮された時期もあったことは事実です。
 残念ながらネットを駆使し国会議員連盟や地方議員の会所属議員を攻撃するよう煽動しています。結果、ウイグル問題に新たに参加した日本人や、そして新たに興味をもった政治家までもが大混乱に陥ってしまい、一部では同士討ちに近い状況が発生するに至ってしまいました。

 

(5)日本人の錯誤
 最大の問題は、日本ウイグル協会と日本ウイグル連盟の名称が似通っているため、日本人が錯誤してしまうことです。繰り返しになりますが、在日ウイグル人としてはたった一人であり、もはや団体ではないのが日本ウイグル連盟です。これに対し、長年の調整の結果、ウイグル人が結集しているのが日本ウイグル協会です。しかも世界ウイグル会議の公式の傘下団体です。
 しかし、日本人からすれば錯誤してしまうのは当然であり、これは「自由民主党と立憲民主党と国民民主党と民主党と社会民主党」の差を、外国人が覚えることと同じぐらいに難しい。どっちがどっちか分からなくなると言うのが、現場レベルでの混乱の本質的な課題だと考えられています。

 

(6)経過資料が存在していなかった理由
 日本ウイグル協会に一本化されるまでの経緯を記した報告書は存在しておらず、説明資料も存在しておりませんでした。これは日本ウイグル連盟が長らく表立った活動しておらず、実態としては休眠状態と目されていたため資料を作成する必要性もなかったことに起因します。
 もともとはひどく狭い分野での活動であり、かつ国際外交を伴う専門的な分野でありましたから、日本人のウイグル支援者らは顔見知りであることも多く、本件については現場レベルでは完全に相互に把握されていたのです。しかしながら、新たな参加者に対する説明の必要性が生じたため、古参支援者らに地方議員組織がヒアリングをとり資料化した次第です。

 

(7)日本人の「やさしさ」という悪癖
 関係者の多くからは、トゥール氏の要望とは「自らが再び権力の座につき、実権を握ること」であろうと目されています。それは氏の性格を知る誰しもが思うことでありますが、かつて同志であったことも踏まえ、氏の所業についても触れられてきませんでした。古参の日本人支援者の優しさです。フレーズとしては「トゥール氏はたった一人だから」というものと、そして「どうして一人で活動しているかを考えて」という婉曲的な表現に留まってきました。

 

(8)「たった一人」というフレーズでは伝わらない
 「たった一人」というフレーズを受け取った側の日本人の、その優しさも悪い方向に出てしまいます。「けれども彼もウイグル人でしょう!」という反応もございます。架空の話にはなりますが、すでに一人団体であれば何でもやりたい放題することができ、もはや意図的に混乱を生じさせているのではないか?という指摘もされています。
 それらの優しさを逆手にとり、むしろ錯誤と混乱を生じさせるように振る舞うトゥール氏を見て、このまま日本人の混乱が深刻化した場合には、またしても日本ウイグル国会議員連盟が活動を停止せざるを得ないのではないか?という危機感が現場にはあります。かつては自民党の国会議員連盟でありましたが、この背景を知らずに手を組むことは、意図せず国政と異なる方針を掲げることと同義であり、同党に所属する地方議員からすればもはや政治リスク以外の何物でもありません。実際に事故に近い事象が発生してしまいました。
 そのためには、「彼はたった一人」というフレーズでは足りず、「なぜ一人か考えて?」ではなく、ここに至るまでの経緯をお話しせざるを得ません。特に、櫻井よしこ先生が巻き込まれてしまった過去については、禁忌とされておりましたが報告せざるを得ないと考えております。

 

 

 

各章のリンクより全文をご覧いただけます。

 本書はウイグルを応援する全国地方議員の会が、各自治体の議員および共闘する国会議員に対しウイグル問題を政策的に取り上げる際に留意すべきガイドラインとして必要な情報をまとめたものですが、広くウイグルを応援する方々にも情報共有のため公開させて頂きます。
 これまでの経緯の説明のため必要な情報を網羅しており、非常に情報量の多いものになっています。「はじめに」を読まれたあとに「結語」を、それから各論を読んで頂けると、より内容が理解できるかと思います。

 

 

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