第一章 日本ウイグル協会が唯一公式の窓口である正統性

2021年6月10日 資料

 

 

第一章 日本ウイグル協会が唯一公式の窓口である正統性

 

 

 「国会議員連盟の休止の衝撃と、再稼働に至る経緯」になります。現在、超党派に改組され、さらに大きな飛躍を果たした国会議員連盟でありますが、再稼働の最低条件が「窓口の一本化」であったと認識しております。かつて、一般的に考え得る内紛のレベルを遥かに越える諸問題があったことは事実であり、これは、ほぼ一人のウイグル人が起こした問題ではあるのですが、政権奪還の前後においてウイグル国会議員連盟が活動を休止してしまったことも事実であります。その要因の一つと言われているのが激しい権力闘争、内紛でありました。それが解決したため、国会議員連盟が再稼働したものと受け止められております。

 

 

(1)我が国の国政の動きは世界をリードした象徴的な存在
 我が国の国会がウイグル問題に対して消極的であったかと言えばそうではありません。我が国は世界でも相当に早くウイグル問題に取り組んでおり、海外ウイグル人の国際連帯組織である世界ウイグル会議の幹部が来日(2008年6月)し日本ウイグル協会が発足、のち世界ウイグル会議の正式な参加団体として承認(2009年)され、さらには世界で初めてウイグル国会議員連盟が設立(2012年4月)、同じく地方議員連盟が設立されています。国内世論の盛り上がりは、世界ウイグル会議日本開催(2012年5月)に続きます。
 日本ウイグル国会議員連盟は、世界的に見ても象徴的な存在であったと考えられております。

 

(2)日本人支援者の奮闘の歴史
 その歴史の裏には苦労につぐ苦労があり、故郷ウイグルに残してきた家族に危害が加えられるのではないかという懸念もあってウイグル協会の活動に表立って参加する在日ウイグル人は当時は多くはなく、暫くは日本人支援者を中心とした活動にとどまりました。ウイグル国会議員連盟が世界に先駆けて設立されたこともあり、世界をリードする機能を果たした時期もございます。そこで発生した諸問題は、一つ一つが簡単なものではなく、これら諸問題は海外から来日してきている在日ウイグル人だけでは対処が不可能な場合も多く、その影には日本人支持者による長年の支援活動とたゆまぬ調整がありました。

 

(3)政治闘争が発生してしまった背景事情
 在日ウイグル人組織側には高い外交能力や政治家のようなスキルまで求められる状況すらありました。国会議員とも複数回の折衝を行うため、議員に対して要請や相談を行う際のルールなどにも注意しなければなりませんし、日常活動においても誤解のない言動を取らねばなりません。しかし、当初参加したウイグル人の中には、自己正当化や自己の運動内での地位のために、他者を必要以上に批判し、運動内部に問題を引き起こす、悪しき政治闘争を行う傾向がみられました。勿論、危険を顧みず当初から運動に参加したことの意義と勇気がそれによってすべて否定されるものではないのですが、そのような態度が、その後の諸問題の一因ともなったことは振り返れば事実であり、日本人支援者らはウイグル側の政治闘争にまで巻き込まれ続けるという構造すらありました。
 このような人物はウイグル人の中でも極ごく一部ですが、事実として、運動内部で不毛な闘争や、ときには誹謗中傷が生じました。自らを支援しない在日ウイグル人に対し、中国共産党のスパイという疑惑をでっちあげ、またはレッテルを張り、それを日本の国会議員や世界ウイグル会議まで巻き込んで暴れまくるというものです。

 

(4)国会議員連盟の休止の衝撃と反省
 ロビー活動が政治を動かすことを目的としているのであれば、最大の成果であり象徴であるウイグル国会議員連盟が実態として休止してしまったことは重く受け止められました。
 残念なことですが、議員連盟の活動休止の大きな原因の一つは、(3)で述べましたようにウイグル人の間にも、政治的意見ではなく殆ど個人間の感情的対立と運動内の権力闘争による対立が生じ、それによって議員連盟が、ウイグルの状況には同情しつつも運動から距離を取らざるを得なかった(内部の問題に日本国の議員が干渉するわけにはいきませんから)ことがあります。
 その意味では、ウイグル人の間に様々な議論があることは自由ですが、すくなくとも議員に対する窓口は一本化し、そこで要請をまとめてもらう必要がありました。ウイグル人側もそれを理解し、かつては複数のウイグル人の団体があったのでありますが、活動の統合、一本化の機運が高まりました。度重ねた調整の成果として2019年1月に、在日ウイグル人らは30数名で会合をもち“ウイグル協会か、ウイグル連盟か、もしくは新団体の設立”の3案から、NPOの法人格を有していた日本ウイグル協会に参加する流れとなり、協会理事の全員をウイグル人とし速やかに選挙をして会長を選出することとしました。これは国会議員連盟が休止してしまったことの反省によるものです。

 

(5)国会議員連盟の再稼働、ウイグルを応援する全国地方議員の会の発足理由
 多くの在日ウイグル人の協力と合議のもと、日本ウイグル協会の役員は刷新されほぼ新団体とも言える布陣で活動を再開。現在は我が国の政治体制とも良好な関係を築いている次第です。
2020年11月18日、国会議員連盟の再稼働に先駆けて、我々、「ウイグルを応援する全国地方議員の会」が国会にて代表理事会を開催し発足、日本ウイグル協会会長から推薦を受けて会長を選任。当会は、唯一公式の窓口として相互に認定するに至りました。
 当会会長の丸山治章(逗子市議)は、日本ウイグル協会の一本化の調整にあたった地方議員の一人であり、当会の設立は“日本ウイグル協会への一本化は完了しているという証明”でもあります。地方議員の会の発足は、国会議員連盟再稼働を後押しする意味もあって結成されたものです。
 同日、11月18日、日本ウイグル国会議員連盟は国会決議も視野に再稼働しました。さらに、2021年2月10日、日本ウイグル国会議員連盟は自民党単独から超党派に改組され、全会一致という厳しい条件をクリアするため、さらなる組織飛躍を遂げている次第です。

 

(6)在日ウイグル人組織は、一本化を完了させている。
 よって、現時点において、すでに在日ウイグル人組織は完全に一本化されていることを、ウイグルを応援する全国地方議員の会は報告いたします。併せて当会は、日本ウイグル協会を唯一公式の窓口と認定しております。また、日本ウイグル協会は世界ウイグル会議に認められた日本で唯一の団体であり、国際外交の場面においても同様の扱いを受けていることを報告いたします。
 地方議員組織、古参ウイグル支援者らは、一本化は国会議員連盟の再稼働の最低条件であったと考えており、同様の考えに立脚し、日本ウイグル協会は相当の努力を払ってきたことを報告いたします。日本ウイグル協会には、我が国の政治家が唯一公式の窓口として認定するだけの正統性があることを本書において報告いたします。

 

 

※ 過去においては、語りつくせない件数の騒動があったことは事実です。国内問題にとどまらず、世界ウイグル会議との対立などはほぼ外交トラブルに近い状況であり、民間人では対処不可能なレベルの負荷を僅か数名の日本人支援者は背負ってきました。本書は、これら10年にわたる支援活動を行ってきた複数の日本人支援者から、地方議員が組織として公式にヒアリング調査を行い、共にまとめた提言書になります。

 

 

 

各章のリンクより全文をご覧いただけます。

 本書はウイグルを応援する全国地方議員の会が、各自治体の議員および共闘する国会議員に対しウイグル問題を政策的に取り上げる際に留意すべきガイドラインとして必要な情報をまとめたものですが、広くウイグルを応援する方々にも情報共有のため公開させて頂きます。
 これまでの経緯の説明のため必要な情報を網羅しており、非常に情報量の多いものになっています。「はじめに」を読まれたあとに「結語」を、それから各論を読んで頂けると、より内容が理解できるかと思います。

 

 

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